アゲートインクオーツ

【精神と肉体の癒し・心身のバランスをとる石】

アゲートインクォーツは、水晶の中にアゲート（瑪瑙）が内包された非常に珍しい鉱石になります。

通常は岩石の空隙中に層状に沈殿したり、その崩壊によって生じた砂磔中に産出したりするアゲートは、 鉄分などが一緒に内包されているため、一つずつ模様や色合いが異なるのが特徴です。

石英の微細な結晶が集合して組成されたカルセドニーの中でも、珪酸沈殿の状態で疎密が出来て、 縞模様ができたものがアゲートと分類されています。

古来より装飾品や護符として用いられてきた鉱物で、 古代エジプトやギリシャ、ローマ、アフリカや中東地域では、治療薬としても使用されていました。

対して水晶は、石英グループに属する代表的なペグマタイト性鉱物で、非常に身近な鉱物です。

世界各地で産出し、古代から、装飾品として使われており、スイスのアルプスでは万年氷に囲まれた場所で発見されたため、当時の人々は水晶を「氷の化石」と考えていたそうです。

六方晶系の柱状結晶体で見られる他、双晶や塊状、粒状、団塊状、さらには鍾乳状や微晶質などでも産出します。

様々な色合いをもち、それぞれに名称が与えられていますが、透明または半透明でガラス光沢を持ち、断口は不平坦状から貝殻状です。

水晶とアゲート、どちらも元素のSi（シリコン・シリカ）を含む鉱物ですが、形成のされ方や産出する地層の成り立ちにより異なる見た目をもちます。

アゲートインクォーツは、透明感の高い水晶が成長する過程で、様々な色合いや模様の瑪瑙が取り込まれたまま水晶が成長したものを指します。

大変希少であると共に魅力的な鉱物の一つで、その様相は鉱物の世界の面白さを感じさせてくれます。